加来 耕三 今こそ経営者は島津義弘に学ぶべし 「之れを死地(しち)に陥(おとしい)れて、然る後に生(い)く」 義弘は瞬時に、決断する。 このわずか三百の兵をもって前進し、家康の本陣前を横切り、伊勢街道に出て、堺へ向かい、国許へ戻る、というのである。 さすがの島津将兵も、一瞬、顔色を変えた。 前方には敵があ…