『日本精神通義』 P104 この五祖・弘忍(ぐにん)が湖北省黄州府の黄梅県に多くの雲水を陶冶していた時(唐の高宗の頃)、一人の若い田舎者が飄然として禅師を訪ねてきました。彼は広東の田舎の土民の子でありましたが、貧苦艱難の裡に育って、市に出て柴を売ったりしてようやく糊口を凌いでおりました。天稟超俗の思いに…