博士漂流時代

1950年代以降、科学技術振興政策によって大量に生まれた「博士」には、なんと就職先がなかった……。かつては「オーバードクター」と呼ばれた彼らのために「ポスドク」という働き口が用意されたが、これも不安定で低収入、しかもその先に研究機関や企業での就職が保証されているわけではない。かくて「博士余剰」問題は未解…