翠川敬基: 緑色革命/Grüne Revolution (1976) 弦のキシミ

高柳のギターと翠川のチェロ、二台の弦楽器で音を出しているのだけど、二人で音を足して前に出て行くような感覚でなく、引きながら下がっていくような不思議な感覚。ブラックホールの吸い込まれていくようなエネルギーを見るような、である。だから、抜き取った後のパズルのような残骸が、音の全体像を掴もうとする聴き手…