和歌メモ(古今和歌集・壬生忠岑)

今回は、壬生忠岑の秋風の歌。 壬生忠岑 秋風にかきなす琴の声にさへはかなく人の恋しかるらむ (あきかぜに かきなすことの こえにさえ はかなくひとの こいしかるらむ) 古今和歌集 巻第十二 恋二 586 【語釈】 はかなし…… ・頼りない。虚しい。 ・あっけない。些細なことだ。ちょっとしたことだ。 ・たわいない。取るに…