雨嫌いの恋人を待つ夜…(万葉集、大伴女郎)

大伴女郎の歌一首 (今城王の母なり。今城王は後に大原真人の氏を賜はりしなり) 雨づつみ常する君はひさかたの昨夜の雨に懲りにけるかも (あまづつみ つねするきみは ひさかたの きぞのよのあめに こりにけるかも) 万葉集 巻四 519 【語釈】 あまづつみ(雨障み)…雨に降られて家にとじこもっていること。「あまさわり…