秋風に答えぬ萩の葉と、姉と妹…更科日記

今回は、「更科日記」で詠まれている、萩の葉と笛の音の歌について。 作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は、菅原道真から五代後の子孫だという。 上総介(かずさのすけ)だった父と義母と姉とともに赴任地(いまの千葉県)に下って暮らしていた作者は、1020年、父の任期終了とともに13歳(数え年)で都に戻…