ブロッホ「希望の原理」を読む(3)

希望という情動は自分の外に出ていって、人間を、せばめるどころか、広々とひろげていき、内側で人間を目ざす方向にむけさせるものが何なのか、外側で人間と同盟してくれるものが何であるのかについて知ろうとして、飽くことがない。 この情動の仕事は、生成するもの━━人間自身もそれに属している━━のなかにとびこんで働く…