万葉集 燃え盛るジェラシーの歌

今回は、嫉妬にかられて罵詈雑言を叩きつけるように詠んだ長歌と、ふと我に返って冷静になったらしい反歌について。 さし焼かむ 小屋の醜屋に かき棄てむ 破薦を敷きて うち折らむ 醜の醜手を さし交へて 寝らむ君ゆゑ あかねさす 昼はしみらに ぬばたまの 夜はすがらに この床の ひしと鳴るまで 嘆きつるかも」 (さしやか…