読書論 その1〜量であるか質であるか〜

「作家志望は1000冊読んでスタートライン」 「マイナーかつ難解な作品を読んでこそ教養人」 今も昔も読書家は読んだ本の冊数で競争し、読破したタイトルのマニアックさで自己を顕示します。普段は理性的なこと言っている人でも、読書になると急に根性論です。かくいう私も中学時代、読んだ冊数を同級生に自慢し、漱石…