【現代詩】「界」 路面で揺れる棒杭のざわめきのイメージ 現代詩の試み

界 枯れ落ちた棒杭が 道を埋めて 揺れ ながら 足をつかむ 掘り返す 発酵して 巨大な花が 白く 煙を流す 熱い夏 なかったはずのものが 振り返る 海辺の 穴 の 目 すり鉢状の 底の魚卵 と 骨 逃げて行く 背中 あの犬はもう埋めてしまったほうがいいだろうただ鳴くだけでなんにも役にたたないたたない(役にたつ犬などいるも…