【現代詩】「過 飽 和」 転げ落ちる一歩手前のイメージ 現代詩の試み

過 飽 和 張りつめた 満ちた空間を 無数のセルで区切り 揺すると滴になる その滴が 落ちる瞬間 身構える 時間 という 一つの ありかた に 身を投げるのだから しかしその滴は どこにもいかない その場所で 落ちるのだ 下へ、でも 上へ、でも 前へ、でも 後ろへ、でも 当然 横へ、でもない それは 今 ここ ではない ところ …