【現代詩】「孤群/セル」 細切れにされた孤独のイメージ 現代詩の試み

孤群/セル 駅は 厚い 人の流れ いつのまにか 前を歩く人の背中を透かして 自分の進路をみている と 僕のなかに 後ろを歩く誰かの視線が 紛れこむ あれは… そうか… 立ち尽くす人を避けて 流れは分かれ となりの流れに 飲み込まれる その手前で 小さな渦が生まれる その渦に 立ち止まる と 次からつぎと 肩にあたりながら …