安心感の研究 by 暖淡堂
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【現代詩】「雨 界」 雨の中で形を失うバスのイメージ 現代詩の試み
雨 界 激しく叩く 雨に歪むガラス窓から 立ち現れては崩れる 外の光景をみていると バスのエンジンは 悪い病のように咳こみ きつい山道の 小石を弾き飛ばしはじめる 腰から力を奪うのは きまって 悪い熱だ 逃げるのは 悪い手段ではない 平面を 縦断 できるのなら 夜は谷底の村を飲み込むと じわじわと界面を盛り上げ それ…