【現代詩】「黒 点」 虚空に浮かぶ黒ずみのイメージ 現代詩の試み

黒 点 垂直の 夜の平面が 長い影を引きずりながら 通り過ぎた 露点計 草の葉に 痕跡 境界線で 湿度が 振り落とされる 鴉は どこにいるのだ 鳴き声が 聞こえない 夜の影が静かに去ると いつも どこかで 忍び笑う鴉は どこにいるのか 朝なのか 本当に 目覚めているのだろうか 始めたら どこかへ 行けるのだろうか 企まれた …