【現代詩】「発 熱」 深い地中で動き続けるマシンのイメージ 現代詩の試み

発 熱 それが動き始めた時のことを もう誰も覚えていない それが動いていることさえ もう誰も知らない 緻密に重なった 歯車と 腕と 細かな螺子と その中心で 静かに熱を吐いている 水晶の響きに 小さな螺子が震える とても滑らかに 触手を延ばす 複雑な器官 精密な機械 いつもその外側にあり 熱を送り続ける 黒体 発熱体 …