【現代詩】「吹 雪 祭」 千年の冬と氷の船のイメージ 現代詩の試み

吹 雪 祭 雪 夜を 青く落ち 線路の響き 汽笛 凍える声 遠く ここ、に 列車 なめらかな夜を すべり 川岸に 音 凝り 小さな獣たち 闇に溶け 春の痒みに ぬるく 沈み 不意に 首を上げる 青い鹿 細く 目 貫いて 吹雪 重く 林を 祈る枝を ひとがたの根を 氷割れる裸の木を 凍りつく 巨大な建造物を 硬く 厚く 削り すべて 青黒…