ビッグデータの分析は客観的から主観的へ、ベイズ推定が注目される理由【第3回】

 従来の統計学では、分析対象の“全体”が比較的安定していた(図1)。データ量の伸びが、想定内の線型的な伸びでしかなかったからだ。日本の人口といった安定した全体から取り出したサンプル(標本)は、全体を代表し、ごく単純な“事実”を示す。事実は、グラフにより表現されることが多い。統計は、グラフにより“結果”が見…