病院に逸失利益が数十億円規模の影響与えたランサムウェア攻撃の実際と対応策

 「2022年10月31日の午前4時、給食事業者のシステムが第三者による侵入を受け大阪急性期・総合医療センターが攻撃された。これは、2021年に脆弱性が公表されていたVPN(仮想私設網)機器の脆弱性を突いたものだった」−−。同センター 医療情報部 診療情報管理室で主査を務める森藤 祐史 氏は、こう打ち明ける(写真1)。