黒沢貞次郎(13) | タイプライターに魅せられた男たち・第60回(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム

1941年12月8日、日本軍はハワイ真珠湾を奇襲攻撃し、日米は開戦しました。18歳から26歳までの8年間をアメリカで過ごし、その後もアメリカと関わりながら生きてきた黒沢にとって、日米開戦は断腸の思いでした。しかし黒沢は、あくまで日本人として、軍需品とも言える「和文印刷電信機」の製造を続けていました。ただし黒沢…