(評・舞台)コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」 鮮烈な勘九郎、様式美の先を:朝日新聞

 並木宗輔(そうすけ)が時代物浄瑠璃の定法である多段構成を純世話物に初めて試みた「夏祭浪花鑑」は、市井に蠢(うごめ)く最低級の無頼漢たちのドラマである。折口信夫が長町(ながまち)裏「泥場(どろば)」を…