ケー・ドルセー41番地
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第十書簡「我が師匠──或る耽美主義者の面影」
これは今から約10年ほど前の話だ。 まだ10代だった私は、無味乾燥な日常にうんざりして、心安らぐ箱庭欲しさに夢遊病者のように街を徘徊する日々を送っていた。どこを歩いても、ルートヴィヒ2世の狂気のノイシュヴァンシュタイン城は現れないし、デ・ゼッサントの美と退廃のヴンダーカンマーは見つからない。ヴェルレーヌ…