童話について

その方はお嫁に行き、しばらくして、実は自分が背中に負ったかばんの中はかなしみで一杯なのではないかとふと思うようになりました。そのことは、彼女の古い記憶を呼び起こしました。幼いころから読書が好きなたちで、思い出した好きな本の中には、新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」がありました。 あるとき、かなしみ…