中島敦『山月記』誠実な自己批判

中島敦『李陵・山月記』新潮文庫(昭和44年9月20日発行) 言語は、といってややこしいなら、言葉は。言葉は、ひとびとの想念のなかに棲む。筆者は、中島敦『山月記』について書こうとしている。高校生の教科書や副読本にも出ているから、よく読まれた小説のうちに入る。