村上春樹『タクシーに乗った男』共感とプラハの春(2)

村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』講談社(1985.10.15第一刷発行) 前回、なぞかけのような終わり方をした。じつは筆者もわからないで書いているからである。 dokusyonohito.hatenablog.com 本来ならば、彼女という画廊オーナーの語りとなるべき、その絵をめぐる描写を、なぜ「僕」が語るのか。それで三日悩んだ。もしか…