菜穂子は亀になった――「風立ちぬ」レビュー&感想

2013年に公開され、主役の声を庵野秀明が演じることなどでも話題を読んだスタジオジブリ「風立ちぬ」。舞台となる大正から昭和初期の日本の工業技術力は西欧列強から特に大きく遅れており、人々は追いつくことに必死だった。ドイツ視察中、主人公の友人・本庄が自分達を「二十年先の亀を追いかけるアキレス」に例え、二郎…