救済

娘ぶー子が家を出てからもう久しいが、部屋はまだほぼ、そのままの状態になっていた。 この風景は、このままでは変わることはないだろう。 感傷に浸っている場合ではない。 これらぶー子の私物を片づければ、そこは新たな収納スペースとなるのだ。 現状では、持ち主本人すら忘れているトランクルームである。 いらないもの…