『苦悩のオレンジ、狂気のブルー』デイヴィッド・マレル — 苦悩の作家、狂喜の読者

私は出版関係者ではないが、まずこの短篇集の商品としての破格っぷりに驚く。1900円で14+2篇、しかも作者自身によるまえがき/あとがき/各篇へのイントロダクションがついた原書ヴォリュームそのままを、札幌市の出版社が全国発売しているというこの快挙! そんなことぁ抜きにしても、マレルの短篇作家としての力量にまた…