谷崎潤一郎「痴人の愛」感想~彩、そして白の美~

谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読んだので、その感想を書きたいと思います。 痴人の愛 文学部卒の友人から勧められて読んだわけですが、私は歴史や文学史に疎く、「大正13年から連載が始まった、同時代を描く小説」と言われてもピンときません。そもそも大正が何年までだったかすら知らないんですから。というわけで、この記…