君たちが教えてくれたこと、僕が知ったこと

2杯目の缶ビールを開けて、底に泡が残っているグラスに金色の液体を注ぎ込んだ。狭い僕の部屋にはいつものようにリョウとマリとテツ君がいる。部屋にかかっている音楽に合わせてリョウは気ままに歌っていて、テツ君はチューハイを左手に、右手に持った本を読んでいる。マリは僕の隣に座ってスマホをいじっていた。 「なぁ…