中古のお琴について。其の弐

( 中古のお琴について。其の壱からの続きです ) 弦が劣化していて、緩くなっている。凛とした張りのある音が出ないのだ。「良い音色」に感じない。 ふと。想い出した。初めて「お琴」を弾いた時の事を。 60年以上前のお琴の弦は、いつ張り替えたのか知る由も無い。古すぎる弦は、それでも柔らかく優しい音色を響かせた。包…