私小説『昨日のような遠い記憶・同級生編』第2話「失っていた感覚」

<前回の話> endertalker.hatenablog.com [1992年5月の話 主人公は23歳] 6年ぶりに再会した善晶と優子。 善晶はラッコショーの間、優子を横目に奇妙な感じがしていた。高校時代と違って、女性と積極的に話せなくなった自分に違和感を覚えた。 「俺ってほんまはこんな感じじゃないよな」と、心の中でつぶやいた。 ショ…