私小説『昨日のような遠い記憶・唯一のコンパ編』第4話「束の間の楽しい記憶」

<前回の話> endertalker.hatenablog.com [1994年の話・主人公は25歳] 10月のある日、知美から何度目かの手紙が届いた。 1994年は携帯電話の普及率が3~4%でメールもなかったため、連絡する方法は自宅に電話をかけるか手紙しかなかった。善晶も知美も実家に住んでいるため本人が出るとは限らない。電話を掛ける時間…