『清水次郎長』 神田伯山

1924年(大13)武侠社刊。神田伯山の名演とされる筆記本で、当時は3巻で出されていたが、国会図書館のデジタル・コレクションには版元を改善社に変えた2巻目までしか収容されていない。講談は書かれて書物となった途端に文芸となると思う。歴史的に実在した侠客の一代記で、講談に取り上げられる頻度も高く、類書も極め…