仰ぐ臥牛の峰 美しく(駒場小 校歌の一節)

港街の函館市は いつ来ても 潮風に油がまざったような 香りをただよわしていた すべてが雑然としたこの市街は かつての大火災後 一層雑然さを加えて来たようだ それにしても なつかしいのは 函館山の姿である この山を眺めて 初めて故郷らしい 気持ちになった(小山内龍 著「昆虫放談」 採集は馬車にのって より S15年夏の…