闇の中から意識が浮き上がってくる。 外では人々が活動する音が聞こえ、もう、いい時間であることが伺える。しかし、起きようと必死に身体を動かそうとするが動かない。意識で抗えるものならいいが、眠いわけでも億劫なわけでもない。どう足掻こうが夜も付けたままの腕時計すら見ることができない。そのときの感覚というの…