太陽の塔
森見登美彦氏の『太陽の塔』は、元・恋人である水尾さんを、日々のスケジュールから住んでいるマンションに至るまで研究し続ける「私」の日々を描いた作品である。 偏屈な大学生の阿呆なやりとりの中に横たわる、どこまでも深く、深く落ちていくような失恋。 それがまるで人生のすべてだと言わんばかりのほの暗い感情は…