【書評】簡単に「共感」してくれるな | 又吉直樹 小説『劇場』|レビュー/感想/考察 | フラスコ飯店

この小説は「共感できない」。でもだからこそ素晴らしい。ピース又吉直樹による小説「劇場」の書評です。又吉は「共感」を軸に置いて創作をしていない。「共感」と「おもしろさ」を真っ直ぐにつなげることを拒否する態度が、「劇場」には色濃く現れているのだ。2020年に行定勲監督により映画化もされた作品の神髄に迫る。