ビジネスパートナー(諸橋隼人)

通話スペースの空気は淀んでいる。こんなところで、楽しそうに電話をする人間はいない。私以外の2人も、何やら神妙な面持ちをしていた。 自動販売機の不味そうな菓子パンは、賞味期限がやたらと長くて不気味だ。私は相手に一言お礼を言い、通話を終わらせた。 病室に戻ると、みーのお母さんが、布団が片付けられたベッド…