小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』

これは小説だったのだろうか、それともエッセイだったんだろうか、読み終わってもよくわからない不思議な読了感でした。 認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇す…