短編小説『世界を燃やしてほしかった』

『世界を燃やしてほしかった』 今日買うもの、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、牛肉、カレーのルー。 カレーのルーはセブンプレミアムの安いやつでいいよってドアを開ける瞬間に言われたのを思い出しながら自転車のペダルを踏む。 自転車の悲鳴ががちゃがちゃきぃきぃと聞こえる あー油を注さないと。油って家にあったっ…