にゃんこのいけにえ
id:gachahori
短編小説『あの子は象牙の橋から飛び降りた』
象牙で作った橋を渡った町で17歳になった私は、自転車を漕いで夕日に照らされた図書館に本を返しに行く。 大半が埃をかぶった本ばかりの図書館に読みたい本はもう無くて、私は何度も何度も好きな本を借りてはそれを読み返す。 頭の中に浮かぶ黒板にその本の言葉を初めから最後まで書けるくらいまで読んでしまって、好きな…