『崇禎暦書』:東アジアは、どうやって西洋科学に出会ったか

西洋の数理科学の東アジアへの流入を考えるとき、明の終わりの改暦事業は大きなターニングポイントです。このときに編纂された『崇禎暦書』は、日本や朝鮮にも大きな影響を与えました。自分がこの事業について知ったのは、薮内清の新書版の中国科学史の、あまりにも簡潔な記述を読んでのことです。読む人が読めば深い含蓄…