『献灯使』をめぐって---『献灯使』著・多和田葉子(多和田 葉子)

2011年3月、東日本大震災が起こった時は、ベルリンの自宅にいた。まずラジオのニュース、そして隣の人の声、そしてインターネット、そして新聞というように情報がどんどん覆い被さってきたような気がする。