この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある

ヘーゲルのいわゆる「歴史哲学」は、これまで一般にどのようにイメージされてきただろうか。ヘーゲル哲学への分かりやすい入門書とされる反面で、アジアを低く見るヨーロッパ中心主義の歴史観とか、理性法則に基づいた楽天的な進歩史観として揶揄されるというように、毀誉褒貶の相反する評価が入り乱れてきた。