量子力学が投げかける究極の問い──「物質は実在しない」は本当か?(吉田 三知世)

相対論とならぶ二大物理理論・量子力学。その正統派とされる「コペンハーゲン解釈」によれば、世界を構成する基本物質である原子や電子、素粒子は「実在しない」といいいます。このような考えに猛然と異を唱えたアインシュタインは、量子力学の創始者の一人・ボーアと激しい論争を繰り広げました。熱い論争の100年を克明に…