アフター・リベラル

近代という時代は、人びとが啓蒙され、自由となり、理知的かつ合理的になり、民族やナショナリズム、宗教や人種といった共同体から解放されることを約束するはずのものだった。社会の多様性と個人化をもたらすグローバルな政治と社会は、その限りで歓迎されるはずだったのだ。それが二一世紀に入り、むしろ怒りや敵意が政…