清末の独裁者・西太后は、女傑か、悪女か? 側近女性が“盛り気味”に描く実像(加藤 徹)

王朝を滅ぼした悪女か、近代への先鞭をつけた女傑か。『西太后に侍して 紫禁城の二年間』(講談社学術文庫)は、そんな西太后の実像を間近にとらえた100年超のロングセラーだ。著者は、堪能な語学力で側近として仕えた女性、徳齢。その読みどころとは。