最近の話

9月だ。秋の気配が遠ざかっては近づいてくる。波のようだと思う。季節、ひいては時間はなめらかなグラデーションであり、だからこそ、敢えて人間は時計を生み出して時間に目盛をふってみせて、この境のあわい世界に確かなものを増やしたかったのかもしれない。人間ってかわいいよな。 その人間のひとりであるところの私は…