黄金の壺

真夜中。 クフ王のピラミッドの端に立っていた。 裸足のまま。 手には黄金の壺を持っていた。 それは高さ20cm、幅10cm程のランプのような形で、甲冑の頭に似たヘルメット型の上部と、首のようなくびれの下には、扉がついた本体とで出来ていた。全体が薄汚れ、扉部分はエメラルド製のようだった。私は空を見上げた。 オリオ…